「新宿放送局」サプライズコネクション:22
2008年06月06日 16:38 by admin カテゴリタグ: 日刊ゲンダイ 新聞連載 コラム
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ぼくが生まれたとき、親指をチューチュー吸って、オシッコをピューッと出したそうだ。そのときから、せっかちな食いしん坊人生が始まった。サルトルは「子どもが何でもしゃぶってしまうのは、『食べる』ということが認識の基本的方法だからだ」とどこかに書いていた。
ぼくの人生の根本に食べること(飲むこと)がある。サラリーマンになったのは、食べもの飲みものを商売とするサントリーだったし、本を書くときに、大きなモチベーションになるのは「飲み食い」である。新鮮な魚をまず現場で食べたい。一体、漁場はどうなってるのか、魚はどうやって獲られるのか、という興味から全国の漁師を訪ね歩き、『漁師になろうよ』(小学館)という本を上梓した。また、大好きな沖縄の食べものをテーマに『食べる、飲む、聞く 沖縄・美味の島』(光文社新書)という本も出版した。
飲むことでは『リキュール&スピリッツ通の本』(小学館)を出し、小説には、ビールを売るセールスマンが主人公の『ビア・ボーイ』(新潮社)がある。このようにことごとく「飲み食い」が人生の根本にある。飲み食いを一緒にするとその人の性格がわかり、その人の人生が映し出される。だから、何度も一緒に飲み食いができる人というのは、とても波長の合う人なのだ。
ぼくにとって松永さんはそういう貴重な人である。
※このコラムは日刊ゲンダイ木曜版(水曜発売)、Webでは金曜日更新となります









